アラフィフにして初めて人間ドックを経験しました。
とにかく病院嫌いで、通常の健康診断よりも検査工程が増えるので、敬遠していました。
でも、いい年だし、これからは健康にもっと気を使わなければならない年齢になってきているので、思い切って受診しました。
朝8時に受付に行くとかなりの方が待っていて、開始したのが8時15分ころでした。
検査着に着替え、手首にバーコードのついた紙を巻かれました。
まず最初にやったのは聴力検査。
難なくクリア。
そして次にいきなり採血。
これが苦手なんです。
もう、針を刺すという行為だけでも嫌なのに、それを放置したまま血を抜かれるという自分にとっては拷問に近い所業。
実施しているところは一切見ずに壁を見つめて時を待ちます。
幸い採血してくれた方が非常に上手な方で、全然痛くなく終わったので良かったです。
そして、血圧、眼圧、視力と順調に検査が進みます。
次にエコー検査。
これは初体験でした。
息を吸ったり吐いたり、止めたりしながら、センサー見たいなものでお腹をグリグリされるのです。
くすぐったがりの僕はこれが耐え難いものになってしまいました。
くすぐったいやら恥ずかしいやらで呼吸が止められず、腹筋に力が入り検査が中断してしまうのです。
検査員の方も苦笑いしながら、
「大丈夫ですよ~、リラックスしてくださいね~」
とは言ってくれるものの内心変な人が来たな、と思っていたに違いない。
「はい、では息を吸って~、ぐ~~~」
僕はこのぐ~~~という言い方がツボにハマってしまい、笑いがこらえられなくなってしまいました。
ぐ~~~って言わないでください、と言いたかったけど恥ずかしくて言えなかった。
何度も何度も中断するので、
「すみませんね、くすぐったがりなんで、、、こんな人います?」
と聞いてみたら
「そうですよね、くすぐったいですよね~」
と上手くかわされました。
多分珍しいんだと思う。
そんなこんなで地獄のエコー検査がおそらく通常の3倍くらいの時間を要して終了しました。
出てきたら目に涙が溜まっていて、ヤバいおっさんになっていました。
その後、身長、体重、体脂肪の検査の後、レントゲン撮影。
そしていよいよ今日のメインイベント「バリウム検査」
いろんな人から「つらいよ」「まずいよ」など聞いていてちょっと緊張気味。
実際受けてみたら想像をはるかに超えていてびっくりしました。
まず、検査前に検査後に下剤を飲まなくてはいけないこと。
水分は水以外はなるべく取らないこと、特に牛乳、アルカリイオン飲料などはダメ。
6時間たっても便がでなければさらに下剤を飲まなくてはいけないこと、など注意事項を聞かされて、検査嫌いな僕はさらに萎縮していくのでした。
いよいよ検査室に入ります。
まず炭酸の粉末を口に含んで、いよいよバリウムを飲みます。
ひとくち、ふたくちと飲んだあとに、それでは全部ぐいっと一気に飲んでくださいね、けしてゲップをしないようにしてください!と強めの語気で言われビビりながら一気に飲む。
ドロッとしている液体は一気飲みには適しておらず最後少し残してしまった気がします。
目の前の置き場に容器を置くや否や、機械が動き出し斜めに寝かされます。
そして検査員の言われるがままに、ぐるぐると体を回転させられ、しかも逆立ちに近い状態にまで反転させられ、「これ何の罰ゲーム?」って感じで、翻弄させられました。
ついにはお腹を押さえる器具も登場し、これゲップしろと言っているようなもんだろう、と思いながら思わずゲップしてしまいました。
ようやく拷問が終了し、コップの水で口をゆすいで、下剤を飲みます。
この検査で五十肩がかなり痛くなってしまい、もう二度とやりたくないと思いました。
バリウム検査は正直甘く見ていました。
バリウムがまずいので飲む行為自体が大変だと思っていたら、回転させられるのが大変ということが体験して実感しました。
もうこれ宇宙飛行士の訓練じゃないかと思ったくらいです(大げさ)。
この検査後は問診があり、今日の結果などを聴きました。
ほぼほぼ問題なかったのですが、血液検査でLHLコレステロールは数値高めで食生活の改善を指摘されました。
う~んやっぱりおいしいお肉とかは控えなくてはいけないのかなぁ。
問診ですべての検査が終了。終わったら10時過ぎておりました。
その後、食事がでるのですが、前日17時くらいから何も食べていなかったのでお腹は空いているが、バリウムでお腹は張っているし、さっき下剤も飲んでいるこの複雑な状況で、おいしく食べることはできませんでした。
終わってみてホッとしたのですが、また来年に同じことをやるのかと思うとかなり憂鬱です。
来年はバリウムはやめて胃カメラにしようかな。