僕の父親がたばこを吸っていたこともあり、たばこには憧れがあった。
花火やったときに葉巻っぽい花火の場合は吸ったりしていたな。
火薬の味が口の中に入って気持ち悪かった、アホな子供時代。
大学生になって飲み会の席で友達からたばこを勧められた。
本物のたばこを吸うのは初めてで、吸い方も知らないまま火をつけて吸ったら、煙の味がしただけで花火の時と変わらんなぁ、たばこって何がいいんだろうと思っていた。
すると友達が「肺のなかにいれてみ?」とアドバイスをしてきた。
えっ、たばこの煙って肺に入れるもんなのか?と始めてそのとき吸い方を知った。
たばこを吸って、肺の中に入れてみた。
「!」
頭がクラっときて、何とも言えない気持ち。
「これがたばこの味なのか・・・」
大人の階段を登った気がした。
そこから生活にたばこが加わることになった。
僕はたばこに対しては依存症のような感じにはならなかったので、たばこ吸わない友達の家とか、実家に帰ったときは吸っていなかった気がする。
ただ、たばこを吸うという行為がかっこいいな、と思いながら吸っていたアホです。
下宿での一服の仕方としては、
・梨の木神社か、京見峠で汲んできた湧き水で淹れたコーヒーを飲みながら
・大学に入って聴き始めたJAZZを流しながら
・たばこに火をつけ、煙が部屋に舞っているのを見ながら感慨にふける
これは究極の癒しの時間でした。
ビルエバンスは好きでよく聴いていた。
「Easy To Love」の一曲目を聴くと、30年以上たった今でも当時の下宿の風景を思い出す。コーヒーが香り、煙が舞っているその部屋の風景が鮮明に思い出されます。
たばこは社会人になってから、家で仕事持ち帰ったときにヘビーに吸っていた時期もあった。
当時はまだひと箱220円くらいだった。
僕はマイルドセブン派でした。
それもニコチンの少ないマイルドセブンスーパーライトっていうものでした。
体に良いとか言っていたなぁ。タバコ吸うこと自体が体に悪いのに笑。
いまでもあるのかと調べたら、メビウスという名前に変わっていた。
しかも値段が580円。
倍以上するな。
今吸っていなくてよかった。
お金も健康も失っているところでした。
今でもたまに、こってりした食事のあととか吸いたくなるときがほんとにたまにありますが、手を出すことは無いですね。
昨日、ビルエバンスを久しぶりに聴いてたばこのことを思い出し、ブログに書きました。