ミライの音~ゆるゆるな人生の楽しみ方

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下剋上球児エキストラ体験記 ~阪神甲子園球場編

ドラマ「下剋上球児」。

僕の地元三重県が舞台だし、こどもの頃は甲子園の近くに住んでいて高校野球は身近な存在だったこともありハマっていた10月末。

ドラマを見だすと、他の方の感想など気になるのでX(旧Twitter)など閲覧する日々が続いた。

そんななか、主演の鈴木亮平さんが次のようなポストをされていたのを発見。

鈴木亮平さんの呼びかけポスト

場所は兵庫県三重県とあった。

早速公式ページを確認。

日程は兵庫県が11/15、三重県が11/16,17で予備日に11/20、21だった。

内容は球場で野球の試合を見る観客役として。

仕事の日程を調べてみると、兵庫県はガッツリ休みだった。

三重県のほうは予備日の11/20だけが休みかぶっていた。

当然この2日程とも申し込んでみた。

詳細は書いていなかったけど、兵庫で球場といったらあそこしかないだろうとは思っていたので、不安はなかった。

当選メールが一週間後くらいに来た。

そのあとに、西宮市の球場の集まりが悪かったのか、鈴木亮平さんから2度目の呼びかけが。

亮平さんの2度目の呼びかけ

ドラマの中の南雲先生(亮平さん扮する先生の名前)がまさに語っている口調が脳内で再生され、熱い呼びかけに興奮したのを覚えています。

こんな呼びかけされたら何とか都合つけて参加したくなりますよね。

このポスト以降は応募が急増したらしく、定員を大きく上回る応募で抽選になったとか。

 

そんなこともあってか、エキストラの詳細メールが来たのが撮影2日前の13日。

集合場所や当日のスケジュール、持ち物が書いてあった。

場所はあの聖地。

阪神甲子園球場

集合時間は8:30~9:00の間。

真夏の野球観戦なので夏の装いでお願いしますと書いてあった。

さすがに11月半ばでTシャツでは寒いので、ロケまでにヒートテックのインナーとカイロを買い込みました。

ヒートテック、カイロなど買い込みました

それに加え、紫色の服や物、緑色の服や物、って書いてあって、2日前なので用意するのが大変だった。(持ってこれなくても参加できます、とは書いてありましたし、実際当日配られるものもありました)

 

僕は三重県に住んでいるのですが、実家が西宮にあるので、前日に泊まって翌日のロケに備えました。

いよいよ11/15当日、久しぶりに電車に乗って現場に向かいました。

通勤時間で電車の中は混雑していてヒートテック&カイロを装備した体は汗だくになりました笑。

阪神甲子園球場

甲子園球場にはすでにエキストラの方々がめちゃ並んでいて、さながらコンサート前のような感じ。

結構並んでいます

しっかりとした荷物検査のあと、入場してライト側の外野席に誘導されました。

残念ながら越山高校側ではなく、相手チームの柏国際高校の側になります。

柏国際のアルプス席には妹とその友人がいるはずで、LINEでやり取りして居場所を発見。なんか紫の風船を振っていて楽しそう。

 

スタッフの方が

「今日みなさんは5倍の競争率を勝ち抜いたんですよ!張り切って盛り上げてくださいね!」

「このブロックは6,000人を2,000人で表現しますので、座席はなるべく開けて座ってください。荷物も座席の上に置いて一杯感を出してください」

と、なかなかユニークにおしゃべりされるのでワクワク感がたまりませんでした。

 

しばらくすると、主演の鈴木亮平さんと黒木華さん、監督と演出の方がご挨拶してくださった。

亮平さんが開口一番

「ニセ教師の南雲です」と言ったもんだから、客席がどっと笑いに包まれました。

「みなさん、今日はこんなにもたくさんの方にお越しくださって本当にありがとうございます。今日はネタバレしますけど最終回の撮影です」

と話すと、わー!と客席から歓声が、もちろん自分も。

「そして、今日は野球の試合は一切しません。分かりますよね、そうです、今日の主役は皆さんです!」

わーっと客席。

試合の撮影がないと知って、少し残念だったけど、さすが亮平さん、ドラマの中では選手の心をつかむのが上手い監督役でしたが、もうすでにエキストラたち5,000人の心をつかんでいる。さすがです。

 

さて、撮影が開始されました。

まずは、選手たちが球場へ入ってくるところで観客たちが大歓声で迎えるというシーン。

スタッフの方は「俳優としてではなく激戦を勝ち抜いた選手に対する歓声をおねがいします」とのこと。

確かに、黄色い声援よりも頑ばれ!という気持ちを込めてということでしょう。

また、このシーンでは観客が出入りするところも合わせて撮りたいとのことで、

「〇月と△月、◆月、□月生まれの方は立ち上がってください。」

「〇月と△月生まれの方は下の入り口のところで待機ください。◆月、□月生まれの方は立ち上がって待機ください」

「スタートといったらそれぞれ入ってくる、出ていく動作をおねがいします。」

と指示がありました。

 

「それでは、これから撮影始めますが、12回は同じことをやってもらいますので根気強くおねがいします」

ええっ!とどよめき。

僕は◆月生まれだったので、球場から帰る動作をしなくてはならず、撮影が繰り返すたびに階段を上り下りして大変でした。

 

ようやくOKが出て、次のシーン。

ドローンでスコアボードを撮るとのことで、今回は座ったまま声援でした。

これもそこそこ繰り返しやった。

そして、次の撮影まで待機くださいとのこと。

どうやらベンチ付近での撮影が始まったようで、外野席はその間待機。

僕は一人で行ったので話し相手がいなかった。

なので、周りの方へ話しかけドラマの感想を言い合ったり、僕は双眼鏡を持っていたので、今ベンチで南雲監督や翔君がいますよ、などお話していたのでそんなに暇ではなかったです。

しばらくして、レフト側のアルプス席のほうへの移動の指示がありました。

大人数なので順番に指示に従ってレフト側に移動していきます。

甲子園球場には何度も野球観戦に来ておりましたが、こんな静かな球場に来たのは初めてでなんか不思議な感じがしました。

また、スコアボードには打順も出ていて、この時はまだドラマには出てきていない阪君や三鬼君などの名前がありました。さらに対戦相手の高校名とかも出ていてこれはネタバレ内容だなぁと思いながら移動していました。

 

そしてアルプス席に入っていきました。

入る際に「下剋上手ぬぐい」を手渡されました。

今日参加したエキストラを総動員してアルプスに集めたので、超満員になってあふれるくらいになっており隣と足が触れるくらいパンパンになっておりました。

 

ここでもしばらく待機の指示があり、その間に試合開始のサイレンから守備位置に走っていくシーンをとっておりました。

やっぱり甲子園でサイレンが鳴ると気分が上がりますねぇ。

 

その後、試合終了で負けた越山高校の選手たちがアルプススタンドへ挨拶に来るシーンを撮りました。

先ほど配布された手ぬぐいを思い思いに振る観客たち。

ここではさっきみたいに10回以上撮影ということは無かったです。

 

この撮影ですべての撮影が終了したようで、その場で鈴木亮平さんが挨拶されました。

「みなさん、最高です!」

この言葉にエキストラの皆が大拍手。

その後、選手役の俳優さんたちが順番に挨拶をされていました。

今回の選手役の俳優さんは野球経験者も多く、甲子園出場経験のある俳優さんもいらっしゃいました。作新学院青森山田など有名校の出身の方もいらっしゃいました。

 

客席から「南雲先生~」と声援が上がるとすかさず

「もう先生やないんですよ」と山住先生役の黒木華さんが言われて、この時はどうやって監督に復帰したんかな、と思っていました。

 

そんなこんなで終了したのが13時くらい。

予定通りのスケジュールでさすがですね。

 

終わってみたらなかなか面白い経験でした。

ドラマの撮影って、一つのシーンを撮るのに何度も同じことを繰り返しホント根気のいる作業なんだなぁ、俳優さんもスタッフさんも大変な仕事だと感じました。

心配していた寒さも11月とは思えないほど小春日和で朝一以外は寒さは感じなかった。

当然ですが、カメラ撮影は出来なかったので撮影の様子などは紹介できないのが残念ですが、つたない文章で上手く伝わったか不安です。

 

実際、最終回の放送を観たのですが、この甲子園球場のシーンは2分くらいであっけなく終わってしまいました。

演出としてはいい感じの終わり方だったので満足だったのですが、ドラマ制作って手間のかかるものなんだなぁと改めて感じました。

 

結局テレビに映ってはいませんでした。

しかし、甲子園球場でドラマ撮影というのは異例らしく、そんな撮影に参加できたこと、貴重な体験ができて良かったなぁと思うのでした。

 

ちなみに本番では全然写っていなかったですが、相手校の柏国際高校のスタンドでは人文字があったり、吹奏楽部もスタンバっていたり(この吹奏楽部は地元の甲子園学院だそうです)細部までこだわっていました。

あと、このドラマのモデルとなった白山高校の野球部OBの方が相手校の選手役として紹介されておりました。鈴木亮平さんも撮影の合間にOBのかたと談笑されておりました。

 

また、こんなメガホンもあったありして、映っていないところまで作りこむこだわりがすごいなぁと感心した次第です。

柏国際高校のメガホン